イオン飲料水にご注意!

お口の健康づくり教育の成果と健康意識の高まりから「歯科疾患実態調査」等の統計上は、乳育児から学童期までの子どもたちのむし歯は確実に減っています。ところが最近、むし歯になりにくいはずの下の前歯が、むし歯になっている子どもたちがたくさん発見されています。原因を探っていくと、水分補給として乳児のころから市販のイオン飲料水(スポーツドリンク)を飲んでいることがわかってきました。イオン飲料水にはカリウムやナトリウムなどのミネラルエキスが含まれており、体の水分に近いため吸収されやすいのが特徴です。激しい運動や下痢などで水分が急激に奪われたときは回復効果を発揮します。

 

しかしこのイオン飲料水、むし歯の原因となる砂糖や果糖などが入っているものが多く、しかもpH3.6~4.6という酸性度の高い飲みものです。子どもの歯はpH5.7で大人の歯でもpH5.5で歯のエナメル質が溶け出しますから、イオン飲料水を絶えず飲む人は、お口の中をむし歯になりやすい環境にしているのです。コマーシャルから健康的なイメージが強い「イオン飲料水」ですが、選び方・飲み方(飲ませ方)には注意が必要です。その特性を良く知って上手に利用しましょう。

 

●イオン飲料水の上手な選び方・飲み方・飲ませ方

○イオン飲料水を水代わりに飲まない。
○ふつう程度の運動なら水やお茶でも水分を補給する。
○嘔吐や下痢のときには飲んでも(与えても)回復したらやめる(与えない)。
○乳児には寝る前や寝ながらイオン飲料水を飲ませない。
○成分表示を良く調べ、むし歯の原因となる砂糖や果糖入りのものは避ける。
○砂糖や果糖以外に含まれている甘味料にも注意する。

・小児科と小児歯科の保険検討委員は2004年1月6日「イオン飲料とむし歯に関する考え方」と題する意見を公表しています。
・睡液にはむし歯を予防する働きがあります。下の前歯は、近くに睡液腺があり、絶えず睡液にさらされるのでむし歯が発生しにくいところです。

 

●むし歯になりにくい甘味料は

□パラチノース エリスリトール □ソルビトール □マンニトール □キリシトール □マルチトール
□ラクチトール □パラチニット □還元水あめ □アステルパーム □ステビオサイド
□スクラロースなど